謎の其処: 2011年6月アーカイブ
大地にしっかりと根をはる草木の、潔い美しさ。
大空を風に吹かれて流れる雲の、自由奔放さ。
それぞれが、それぞれに。
だから
あなたは、あなたらしく。
過ぎ去った日々に思い煩う事無く。
先の見えない明日に迷う事無く。
今を、今いる場所を、今与えられたものを
愛し、楽しむ。
次の一歩は、いつも
今いる、その場所からしか、はじまらないから。
『 人海戦術 』というのは
古来から最もシンプルで有効的な戦術のひとつです。
知恵がなくても、技術がなくても、お金もなくても
人が沢山いれば、大概の事はなんとかなるもの。
そこで、被災地の復旧・復興をみていると
確かに膨大な人がかかわっている。
だけど・・・なんかづれてるような。
例えていうなら、高い所の電球をとり変えるのに
一人が机に飛び乗り電球を回そうとしている。
でもふらふらして電球を回せない。
その机を支えている数人が
机ごと回して電球をはずそうとしているような。
そんなもどかしさを感じる。
人間、イロイロ無くしてしまうと
考える余裕がなくなり、カラダを動かすしかなくなるのかも。
いかん。いかんよ。こんなでは。
今こそ、アイデアで地球を救わねば。
毎度まいどの出張先
越前の初夏の潮風が心地良い
殺風景なホテルの一室からお届け致します。
午後2時。
とあるコンビニで一服している時のことです。
あきらかに酔った素振りの初老の男が
完璧に座りきった目で、突然話しかけてきました。
男「 あんた、名古屋から来たのか? 」
私「 そうですけど・・・ 」
男「 そうか。いつ帰る? 」
私「 えっ、明日ですけど 」
男「 わし、乗せてってくれんかい 」
私「 ・・・・・ 」
男「 ええかの 」
私「 いやぁ〜、仕事あるし無理かな 」
男「 そうやなぁ、そうやなぁ・・・仕事なぁ〜 」
私「 おじさん、名古屋の人? 」
男「 10年前まではな・・・そうかぁ、仕事か、ええなぁ。 」
何かを引きずるようにように歩く男の背中に
何故かしばし目が離せず、初夏の光の中で立ちすくんでしまった。
人生イロイロ。
男もイロイロ。
どりあえず、今日一日は、終わった。
明日も、なんとか生きて行こう。