酒とだじゃれとおやじと青年
趣味や遊びの広告ではなく、
プロの仕事としての広告とは、なんぞや?
まだ若く、ようやく広告の仕事にも慣れ始め、
取り柄と言えば、かたくなな生真面目さだけの青年は、考えた。
本物の良いアドマンになるには・・・
何をどうしたら良いのだろう?
周りを見、聞き、走り、ころがり
日々の時間に流れ流され
青年は絶望的な難問に、打ちひしがれた。
ある日、あるクライアントが、酔っ払いのがなり声で青年に言った。
「あんね、そりはね、ドアマンじゃなくアドマンを目指せばいいんよ」と。
少し経験を持った広告マンがよく陥りがちなことですが、
様々なクライアントのドアの前で口先八丁手八丁で
お客を呼び込むことばかりに躍起になり、後はしらんぷり。
つまり、広告することが目的になり、
本来の目的であるはずの、商品やサービスを売ることをおざなりにしてしまう。
そういう人はアドマンではなく、ドアマンだと。
目的と手段のはき違えですな。
そうではなく、お客がクライアントのドアに入った後も、クライアントと一緒になって、
真摯にガッツをもって事に対する。
それが本者のアドマンだと。
その酔っ払いの一言で、青年の道は決まった。
今、15年ぶりにあのおじさんのつまらない(失礼!)
だじゃれの影に見え隠れする名言をさかなに、
一杯やりたいものです。
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