10年後の自分と出会う?
毎度まいどの出張先
越前の初夏の潮風が心地良い
殺風景なホテルの一室からお届け致します。
午後2時。
とあるコンビニで一服している時のことです。
あきらかに酔った素振りの初老の男が
完璧に座りきった目で、突然話しかけてきました。
男「 あんた、名古屋から来たのか? 」
私「 そうですけど・・・ 」
男「 そうか。いつ帰る? 」
私「 えっ、明日ですけど 」
男「 わし、乗せてってくれんかい 」
私「 ・・・・・ 」
男「 ええかの 」
私「 いやぁ〜、仕事あるし無理かな 」
男「 そうやなぁ、そうやなぁ・・・仕事なぁ〜 」
私「 おじさん、名古屋の人? 」
男「 10年前まではな・・・そうかぁ、仕事か、ええなぁ。 」
何かを引きずるようにように歩く男の背中に
何故かしばし目が離せず、初夏の光の中で立ちすくんでしまった。
人生イロイロ。
男もイロイロ。
どりあえず、今日一日は、終わった。
明日も、なんとか生きて行こう。
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